先日、息子たちの作るYoutubeチャンネルのことをお話致しましたが、またひとつ、ふたつと、我が家の庭が彼らの作品で彩られていきました。その作品のご紹介をしたいと思います。
気の向いた時に二人でボチボチと作業を続けてくれ、DIYとは思えない、ご近所さんも声をかけてくれる、とても素敵な空間が出来上がりました。
経験は力なり!!人生経験に無駄ナシ!!
では、まずはその庭を見てください、ジャーン♪♪
いかがですか?元々は雑草だらけの駐車スペースで、とても美しくないお庭?荒地?でした。汚くて通りすがりの人に見られるのが恥ずかしいくらい。それがこんなにお上品になって・・・母は感激している!!
ここにいると時間を忘れてボーっとできるんです。すぐ横を県道が走っているので、若干他人の目は気になりますが、そこは忘れて。
夜は特に気持ちよくて、ここにキャンプ用の椅子を持ち出してビールを飲むわけです。すると猫が寄ってきて最高に癒される、という。
ピアノの生徒さんのお母さんには『旅館の庭みたい☆』とか言っていただいて、でも本当にプチ旅行に行っているように癒されるんです。
【庭DIY】Youtube/石畳編・ピンコロ花壇編
御影石(花崗岩)の舗石と砂利で石畳の庭
御影石のピンコロで作ってもらった花壇
職業訓練校と造園会社で培った技術
我が家のお庭計画の中心人物、次男は転職マニア?というくらいの転職歴があり、16歳でセルフうどん店でのアルバイトから始まり、某牛丼チェーン店で深夜フルタイムバイト、大手電機メーカーで工場派遣、職業訓練校で1年造園を学んだ後に、地元では有名な造園土木会社に就職、2年間勤めて身体に限界を感じて退職、半年間の失業後に携帯電話ショップで2年間(現在はADHD治療のため休業中)、12年で5職種経験しています。
どれも2~3年で辞めていますが、それぞれ役に立っているので、まぁいいか、という感じ。
その中のひとつ、造園会社での経験が今回の『庭DIY』にとても活かされていて、普通に造園会社に頼んだかな?というぐらいの仕上がりになっていると思います。
やはり職人さんの仕事というのは見えない部分に時間をかけているため、何をやっているのか分からないけどナンダカ綺麗。そんな印象がありますよね。素人仕事だとその逆。何故だか綺麗に仕上がらない・・・
細かい作業をしている姿を見ていて、厳しい現場で働いていたんだな・・・と、改めて次男を尊敬。
というのが、私も同じく造園業界で働いていたので、彼の勤めていた会社の完成度が高いのは知っていました。早くて綺麗。でもその分厳しいのが現実。
年間休日は70日ほど、朝6時に出かけ、帰宅は7時すぎ。雨の日も台風の日も出勤で、天候不良で休みになったのは2年間で2日だけ。台風直撃の日と積雪の日だけでした。炎天下でコンクリートを練り、ブロックを運び、雨の中でも穴を掘り、ずぶ濡れ、ドロドロになって帰ってくる姿は、同業者の私でさえも見ていて心配でした。
結局独立する気もないし、このまま続けても身体を壊してしまう、そう判断したので退職したわけです。が。
辞めて2年以上経っても作業を始めると、身体に染み付いているのか素早く確実に工事を進めてくれ、これもひとつ大きな特技ができたなぁ、と嬉しく思っています。
造園資材卸売と造園石材直輸入会社で勤務していた母
ここで問題です、工事は息子たちなので工事費は実質0円、では材料費はいくらかかったでしょう!?
レンガのBBQコンロ、レンガのアプローチ、レンガの花壇、ピンコロの花壇、御影石をふんだんに使った石畳
ホームセンターでこれらを揃えると、おそらく20万円くらいはかかると思います。もちろん卸売り店でも同じこと。そこに大きな違いはありません。で、これだけの工事を依頼すると、おそらく40万~50万円くらいの見積もりになるのではないでしょうか?
でも、私が12年働いた会社は造園石材輸入会社だったので、そこには廃棄品、不良在庫などもあるわけで。とても大きな声じゃ言えませんが・・・相場の1/3くらいで収まりました!!バンザイ!
良かった~、退職前で。退職してからではとてもとてもそんな大金出ません!
私の経験もこんな形で役に立ちました(笑)
言葉ではない感謝の伝え方
この、大掛かりなDIYですが、彼らはなぜこの庭を造ってくれたのでしょう?とても大変な作業だったのに。その見えない部分を母として考えてみました。
親孝行の形/息子達の思い
実は、この庭DIYは双極性障害な長男が言い出したものでした。きっかけはYoutubeのネタ、として始めましたが、その本心はどうだったのかなぁ、と、私はこっそり思っています。
2018年の年末から、この10月の退職に向けて、ピアノ教室のHPを作ったり、このブログを立ち上げたり、Youtubeで鍵盤ハーモニカ動画を上げてみたり。いろんなことを会社勤めの間にしてきました。
小さいころから狭い借家でひっそりと、勤めとのダブルワークでピアノ教室を営んできて、子育てもほぼ一段落、あとはそれぞれがそれぞれの道を歩んでくれるだけ。そのことはよーく分かってくれていると思います、そう信じたい。
この庭の計画を練るとき、少しづつ完成していく度、長男が言ってくれた言葉があります。
「おかん、どうして欲しい?どんなのがええ?」
「これでピアノの生徒が来ても綺麗でえかろう( ※注岡山弁 いいだろう)」
これらの言葉の端々に、彼の本心が見え隠れしているように思います。
親として残された時間でできること
心の底から望む、この世の中では生き辛い息子達の独立。寂しい思いはあるけれど、自分で進みたい方向を見つけて、自分の足で歩いて欲しい。
また、身体が動かなくなるまで自由で居たいのも私の本心。でも、孫ができたら、子供達にしてあげられなかったことをしてあげたい。
あの庭でボーっとしていると静かな気持ちになれるのです、そして見えてくるものがある。
結構壮絶だったこの20年間だけど、この20年間だからこそ見えるようになったこと、乗り越えられたこと、できるようになったことも沢山あります。ホント、子供達に感謝ですね、苦笑いしながら。
さぁ。気合を入れていかねば!!
親としてできること。それは、親ではなく、ひとりの人間として独立すること。
今まで以上に、頑張るぞ~~!!!