『あいつ変なんよ。これから警察のお世話になりに行ってくる』
そんな連絡が長男から入りました。自宅でコスコトピザを自作BBQコンロで焼いて食べた、翌日の夜。
先日、私が娘のコンテストを観に東京へ行っている間に、我が家では次の事件が勃発しておりました!!
6月末に長男がブチ切れて玄関のガラスを割って、まだアクリル板を貼ったまんまなのに・・・
不眠・もの忘れ・ぼんやり/うつ病の兆し?
次男の様子が何か変だ!!長男からのLINEに驚き、何があったのか。すぐ帰らねばならないのか。いやいや台風で、そもそも飛行機飛ぶか分からないし・・・
大宮のホテルで悠々自適に、成城石井のお惣菜とビールでまったりしていた夜でした。
さっき下ろしたはずのお金がない!
その日、次男は家賃を振り込むべく、コンビニでお金を下ろしたそうです。でも、そのお金が無い!キャッシュコーナーで操作をして、カードを取るところまでは覚えている、でもその後の記憶が全然無い!!
まぁ、疲れている時にはよくあること。少なくとも私は2度ほどあります。その時はすぐに気がつきましたが。
その後記憶を辿るも全く分からない。コンビニに聞いても届けられていない。もう仕方がないので警察に連絡、お店の防犯カメラを見せてもらったそうです。
・・・結果。違う人が持ち逃げしていたそうです。その額7万円。
低賃金の一人暮らしで貯蓄ゼロ、ギリギリの生活をしていた彼は、残金から家賃を振り込むと、ほぼ一文無しになってしまいました。
なんども繰り返す財布置き忘れに鍵の置き忘れ
その日彼は、何度も何度も、鍵を置いては忘れ、財布を置いた場所を忘れ・・・ということを繰り返していたそうです。
もともと置き忘れは日常茶飯事で、片付けもできない性質。10年ほど前、検査はしていないものの、『発達障害でしょう』ということを心療内科で言われていた彼。家族も少々のことでは驚きません。
それが『あいつヤバいぞ!?』と、兄から旅先にまで連絡が来たのだから、おそらく大分変だったのだと思います。
とりあえず、兄の通っている精神科の予約が取れないか、もし取れなければ、どこでもいいので何か診断をもらって、仕事を休むように指示しました。車の運転もなるべく差し控えるようにと。
不眠を訴えていた1ヶ月前
そういえば、1ヶ月ほど前、電話がかかって来ました。
『なんかおかしいんよ。寝れんのんじゃけど、どうしたらええかな?』
毎日眠れなくて、考え事もまとまらない、というのです。そんなに親に頼る性格ではないので、これは結構キテいるのかな?そんな風に思って、気持ちを楽にするアドバイスをしていました。
彼の職業は携帯ショップ店員。ふたつのことを同時に指示するとパニックを起こしていた、子供の頃の本質を考えると、あまり向いているとはいえない仕事です。脳に負担がかかっていてもおかしくありません。
最近では、不眠に加えて、反応がちょっと過敏な時があったり、真面目になりすぎていたり、という傾向が見えていました。携帯ショップ勤務も2年。そろそろ限界を迎えているのではないか、彼はもしかしてうつ病を発症しているのではないか、と考えていました。
発達障害/ADHDという診断と処方薬
お金を紛失した翌日、次男は兄に付き添われて、すぐに予約の取れた病院に行きました。
通常、精神科はなかなか初診の予約が取れなく、時期もお盆休み、ということもあって、診察を受けられるかが心配でした。案の定、長男の通院している病院は予約1ヶ月待ち、と言われ、仕方なく予約の取れた病院に行ったようです。
いつもは私に付き添われて通院している兄が付き添い、というのも変な話ですが、精神科受診はベテランな長男。そこは任せて安心です。診察・処方薬にすぐさま疑問点を指摘して報告してくれました。
問診だけの診断と処方
ADHDと診断された訳ですが、これは問診だけで出された病名。まぁ、そうだろうというのは分かっていたので全然問題ないのですが、それだけで薬を出すの?と。血液検査もしましたが、結果は次回診察時に、と。
それから、出された薬。ネットで調べると確かにADHDの薬です。処方量も初期段階の量。これを徐々に増やしていく、と言われたとのこと。
でも、薬剤師さんから「重篤な副作用として肝機能障害がありますが大丈夫ですか?」と確認されたと言うのです。それはおかしい!!と医師に懐疑的になった本人と長男が、薬のことを報告してきたのでした。飲んでもいいのか?と。
なぜなら。次男は生後8ヶ月の時に肝腫大と診断され治療、その後も健康診断で引っかかったり、ひとり暮らしをしていた18歳の頃、脂肪肝でD判定、通院治療していたこともありました。ですから、肝臓については飲酒量も含めて、注意をしながら生活しています。
そして、そのことは診察で医師にもちゃんと伝えた、なのにこの薬はダメだろう!?という、素人判断ではあるのですが、昔誤診で廃人になりかけた長男の経験からの判断です。
同時に出された睡眠薬もジェネリックではなく、作用がキツめのお薬が処方されていたため、親として、医師・病院への不信感より服薬よりも気分を安定させるための休職をする、という判断をしました。
医師への不信確定
後日、血液検査の結果と紹介状(1ヶ月待ちでいつもの精神科の受診を決めた)をもらうため、その病院に行って医師の話を聞いた訳ですが、これは辞めて正解でした。
転院のことを伝える前に、今の状況を聞いて見たのですが、カルテを見ながら読み上げたのは、次男の普段の様子を聞き取りしたもの。いやいや、親はそんなもん分かっとるし。今の状況をどう判断したか聞きたいんよ!!そう思いながら「そうではなく、今どのような状態でしょうか?」と聞きました。でも、それについての返事はなし。
もう話にならないので、処方した薬の肝臓への影響を確認したところ「肝臓が悪いなんて聞いていません」と言うではないですか。一生懸命カルテを探すも出てこない。そうでしょうよ。聞いてなかったんでしょう。ふたりして伝えたと言う、そのことを。
こういった事を見逃してはいけません。後々大変な事態になりかねません。
精神疾患の診察とセコンドオピニオン
もしこのまま通院するにしても、セコンドオピニオンは受けようと考えていたので問題はないのですが、こうやって儲け主義の精神病院では、薬による病状悪化、入院患者、永久に薬から離れられない通院患者、廃人・・これらを作り続けていくんだろう・・・そう思います。
精神科(だけではないが)を受診される時、服薬される時は、必ずご自身で調べて納得できてから服薬治療を受けてください。医師に薬について説明をしてもらうことも大切です。
それで不信感が生まれたら、必ず違う病院でセコンドオピニオンを受けてください。
誤診で廃人になりかけた長男
なぜこんなに私が医者を信じなくなったか、と言うと、長男の長い闘病生活で、今の医師に出会うまで、不登校から症状が改善されるまでの6年間で、精神科・心療内科・内科・外科・ペインクリニック・東洋医学・整体・再び精神科と、様々な診察を受け、今に至っているからです。
このことは、いずれ長男編の方で綴っていきますが
2年通っていた心療内科でうつ病と診断され、投薬治療をするうち徐々に症状が悪化、出されていた薬の注意書きを調べたところ、18歳未満には販売禁止の薬であったため、医師に質問をしました。20歳になったばかりの時。
その答えは。まさかの診察拒否!!『お帰りください、もう治療できることはありません。』それが医師の答えでした。
その後断薬、ほぼ寝たきりの状態で半年。
後に診断された双極性障害はうつ病とは全く違う病気で、うつ病の薬が双極性障害を悪化させることがある、と知らされたのはその1年後でした。
そのような経験があるため、無暗に医者を信じてはいけない、そう考えるようになりました。
セコンドオピニオンと行政の補助を受けよう
少しでも納得がいかないのであれば、別の医師に診察してもらって信用できる医師に出会うことは、精神疾患の治療にとっては、特効薬を処方されるような安心感に繋がります。
医師だけでなく、きちんと話を聞いてくれる精神保健福祉士さん、ケースワーカーさん、病院に勤務していらっしゃるその方面のプロの方々に、積極的に相談をして、長い長い治療期間を、より安心して過ごすことが大切です。
自立支援受給者証や障害年金など、行政の補助も積極的に受けながら、遠回りにならぬよう、病気とうまく付き合ってください。
来週あたりから、社会保険の傷病手当金の受給について動かねば!!
お金の安定は心の安心ですからね♪